家で過ごす時間を楽しくするには

子どもとどうやって遊べばいいの? 遊びのプロが、遊育(あそいく)のお悩みに答えます!

Q:家で子供と過ごす時間が長くなり、ストレスを感じはじめています。楽しい気持ちに変える方法があれば教えてください。

今回は、そもそも「楽しい気持ち」ってどういうことなのかを紐解きながら、その方法を一緒に考えてみましょう。

「楽しい気持ち」は複数の感覚が合わさることで起こるんです!

人間が育ち、発達していくのに非常に重要な感覚に「五感」があります。視覚、聴覚、触覚、固有覚(力の入れ加減を感じる感覚)、前庭覚(身体の傾きやスピード、回転を感じる感覚)です。固有覚と前庭覚の2つは聞きなれない言葉ですが、「楽しい気持ち」にとってひじょうに重要な感覚です。特に、現代の生活習慣で刺激されにくいのが前庭覚です。

子どもにとって「ちょうどいい」の一歩上のチャレンジを自発的に行い、五感を適度に刺激することで、それぞれの感覚が統合されます。感覚統合する時に「快感物質」といわれるドーパミンやノルアドレナリンが分泌され、「楽しい気持ち」を感じるんです。

そのため、日頃身体を使って遊ばない子がすべり台を滑ったり、ブランコに乗ったりすると、視覚や聴覚、触覚以外にも筋肉を使ったり体の傾きやスピードを感じることでそれぞれの感覚が刺激され笑顔になります。

大人でもそうですよね。日常と違う行動や遊びをすると、いつもとは違う感覚統合が起こり、「楽しい気持ち」が生まれます。

「楽しさ」は少しの工夫から

いつもと同じ行動でも少しの工夫で楽しく遊べます。

例えば、電気を消してキャンドルの灯りで過ごしてみたり(視覚)、いつもと違う音楽を流してみたり(聴覚)、いつもと違うパジャマを着てみたり(触覚)。他にも、アロマオイルを焚いてみたり、料理の味付けを変えてみたり、嗅覚や味覚を使った工夫も有効です。

子どもの自発性にお母さん・お父さんの趣味をプラスしてみよう!

元気に動き回るお子さんは、DNAから「育て(発達しろ)」という指令を絶え間なく受けていて、本能的に感覚統合を欲しています。

そんな時、例えば、お母さんの好みのアロマを焚いて、お父さんの好きな音楽を流し、それに合わせて子どもと一緒にジャンプやダンス、でんぐり返しや後ろ回りで転がってみることで、体を動かすことにプラスして五感が刺激され、「楽しい気持ち」が大きく刺激され感情の発達にも繋がります。

さらに、人は他人の行動をみることで自分がまるで同じ行動をしているかのような感覚になります。お子さんが楽しく遊んでいるのを見ているだけで自分も同じ感覚になれ、ストレスも軽減してくるんです。

どうしても、家の中が中心になってしまう時期ですが、少しの運動に五感をプラスしていつもと異なる刺激を体感してみましょう!

もちろん、安全面に最大限気を付けながら、遊び場を見つけてたまにはお出かけするのも大切ですよ!

弘永 元(ひろなが はじめ)
株式会社アネビー 開発部・安全管理部
国際遊び場検査士機構 – 精密点検検査士(RPII – Certified Outdoor Annual Inspector)

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