
総数約150点の原画でたどる初の大規模巡回展
高さ3メートルの描き下ろし30点からなる、巨大な「空間絵本」初公開
本展は、きくちちき(1975年-)にとって初となる、全国を巡回する大規模な個展です。
自然や生命の躍動感をダイナミックに描いた絵本で、子どもから大人まで幅広い読者を魅了するきくちちき。どの絵本でも、色彩豊かないきものたちが、のびのびと踊るように輝いています。きくちが絵本作家になったきっかけは、骨董市で100年前のフランスの絵本に出会ったことでした。内容から美しい装丁までその完成度の高さに衝撃を受け、きくち自身も手づくりの絵本を作りはじめ、2012年にはデビュー作『しろねこくろねこ』(Gakken)を出版。翌年にブラチスラバ世界絵本原画展(BIB)の「金のりんご賞」を受賞し、その後も数多くの作品が国内外で高く評価されています。
本展でもっとも注目すべきは、初公開となる新作『いきものRhapsody』です。本展のために描き下ろされた高さ3メートル、幅1.8メートルの原画30点で構成される壮大な「空間絵本」が、PLAY! MUSEUMの大空間に並び、きくちが制作する動物の木彫や陶芸作品とともに、この地球上のすべてのいきものたちの生命をうたう、超大作です。本展ではさらに、デビュー前の手づくりの絵本を含め、これまでに制作した約80冊の絵本をすべて紹介し、厳選した原画約150点を展示します。
見どころ4つ
1、新作絵本『いきもの Rhapsody』の巨大原画を初公開
2、人気作『しろとくろ』をはじめ、厳選した絵本原画約150点を展示
3、赤、桃、白色の絵本原画に囲まれる「季節の部屋」
4、手製本を含む約80冊の全絵本を展示
1、新作絵本『いきもの Rhapsody』の巨大原画を初公開
高さ3メートル、幅1.8メートルもの、本展のために描き下ろした新作絵本『いきもの Rhapsody』の巨大な原画30点を初公開。PLAY! MUSEUMの楕円の展示室の60メートルに及ぶ壁面を、地球を生きるさまざまないきものの喜びや悲しみ、憎しみ、そして希望を描いた雄大な絵画が埋め尽くします。
さらには木彫や陶器で作られたさまざまな動物たちも並ぶ「空間絵本」の中を来場者は歩き、きくちちきの生命讃歌を体感します。絵本『いきもの Rhapsody』は展覧会に合わせて刊行し、会場で販売します。

原画サイズは、高さ3メートル幅1.8メートル


2、人気作『しろとくろ』をはじめ、厳選した絵本原画約150点を展示
人気作『しろとくろ』『くろ』(いずれも講談社)をはじめ、これまで制作した約80作の絵本から、約150点の原画を厳選して展示します。大きな紙に、色彩豊かに躍動感あふれるタッチで描かれた原画の数々を味わうことができます。



3、赤、桃、白色の絵本原画に囲まれる「季節の部屋」
豊かな色彩が特徴のきくちは、季節の移ろいもダイナミックに彩ります。「季節の部屋」では『もみじのてがみ』『さくらのふね』(小峰書店)、『ゆき』(ほるぷ出版)の3作品の原画を展示します。もみじの燃えるような赤色、さくらのやさしい桃色、そして厳しいゆきの白色。移ろう季節を生きるいきものたちが描かれたカラフルな原画にぐるりと囲まれます。

4、手製本を含む約80冊の全絵本を展示
デビュー前の手製本を含む約80冊の全絵本を一堂に展示します。

豪華書籍、グッズ、カフェメニューも
展覧会に合わせて刊行する図録は、約80冊の全ての絵本を丹念に紹介する貴重な一冊です。本や原画、アトリエの風景を撮り下ろし、デザイナーの皆川明や編集者の筒井大介など、きくちを知る人や親交を結ぶ人たちのインタビューも収録し、きくちちきの絵本作りの輪郭が立ち上がります。
展覧会のために描き下ろした新作絵本『いきもの Rhapsody』は、蛇腹折りで作られた、工芸品のような特別な絵本となります。図録と絵本『いきもの Rhapsody』の装丁は、きくちが信頼し、本展のビジュアルも手がけたデザイナーのサイトヲヒデユキによるものです。
トートバッグや T シャツなど、きくちの絵本世界をあしらったオリジナルグッズも販売するほか、PLAY! CAFEでも絵本にちなんだオリジナルメニューを提供します。
絵本の制作スタイル
きくちは、日々物語を作り、絵を描いています。絵本の原画は、横約1メートルほどの大きな和紙に絵筆で水彩や墨で描くことが多く、基本的に下書きはしません。ひとつの見開きのために100枚以上の絵を描くこともあり、気に入ったものが生まれるまで何枚でも描き続けるスタイルで絵本作りに取り組んでいます。
きくちは植物や虫、動物といったいきものをこよなく愛し、その眼差しはユーモアと優しさにあふれた絵を生み出します。毎日の制作を見守る愛犬のクロは、お話の中によく登場します。



きくちちき
1975年北海道生まれ。色彩溢れるタッチで自然や生命の躍動を大胆に描く。道内の大学に進み、美術学部建築学科を卒業後、上京。美術専門学校でデザインを学び、印刷会社に入社、デザインの仕事にたずさわる。骨董市で100年前のフランスの絵本に出会ったことをきっかけに、33歳の時に絵本作家を志す。個展で発表した手製本の絵本が評判となり、2012年に出版したデビュー作『しろねこくろねこ』が、翌年にブラチスラバ世界絵本原画展 (BIB)「金のりんご賞」を受賞。さらに2019年に『もみじのてがみ』が同展にて金牌を受賞など多数。2025年には第3回やなせたかし文化賞を受賞。2019年武蔵野市立吉祥寺美術館「きくちちき絵本展 しろとくろ」開催。
開催概要
会 期:2026年10月7日(水)ー12月13日(日)*会期中無休
会 場:PLAY! MUSEUM(東京・⽴川)
開館時間:10:00-17:00(土日祝は18:00まで/入場は閉館の30分前まで)
入 場 料:一般1,800円/大学生1,200円/高校生1,000円/中学生600円/小学生600円/未就学児無料
*障がい者割引、立川市在住・在学割あり(併用不可)
*いずれも税込
【平日】当日券(窓口販売)*オンラインチケットなし
【土日祝ほか混雑が予想される日】①日付指定券(オンラインチケット)*月毎に前月20日10:00から各当日17:00まで販売予定 ②当日券(窓口販売)
