吉祥寺で「PLAY! PAPER」を作ってみました
吉祥寺駅から親子の足で徒歩10分。PLAY!のサテライトスポット「PLAY! KICHIJOJI」でスペシャルなイベント「みて、遊んで、つくる、エリック・カール展」がはじまりました。
2020年4月に立川にオープンする新しい美術館「PLAY! MUSEUM」で行われる展覧会「エリック・カール 遊ぶための本」に先駆けたこのイベントでは、『はらぺこあおむし』で知られるエリック・カールさんの絵本作りにならったワークショップ「Let’s! PLAY! PAPER!」を毎日開催しています。
というわけで、早速体験してみましたよ!
PLAY! PAPERってひと言でいうと、世界に一枚だけの、自分だけの「色がみ」作り。水彩絵の具、クレヨン、色鉛筆などのさまざまな画材と、筆、ブラシ、ローラー、ヘラ、綿棒などの道具を使って、一枚の紙の上に自由に「もよう」を描くのです。
絵なんだけれど、お花やクルマやお姫様の絵ではなくて「もよう」。それがPLAY! PAPERのたいせつなポイント。もやもや、ふわふわ、カクカク、どろどろ、プチプチ……、音にしたらこんな感じの絵。
参加者のお子さん(小学5年生)は、自分の技法を編み出すのに夢中になっていました。
青い絵の具で一面塗りつぶしたあと、ティッシュペーパーで拭き取ってまだらもようを作ったり、クレヨンの粉を削ってまぶしたり。「こうしたらどうなるかな」って偶然できちゃうもようがおもしろい。
大人の私もやってみましたが、なかなかこのようにはいきません。やればやるほど、内面がなんだかヤバそうな絵になってしまいました……
で、でもっ、ヒーリング効果はまちがいないかも!
絵のうまいへた関係なく、大人よりも子どもの方がすごくかっこよくできたり、どれもが全部正解。それがこのワークショップの楽しいところです。
それにしても、なぜ「もよう」なの?
お花やクルマの絵ではダメなの?
アメリカのエリック・カール美術館でも行われている、色がみ作りのワークショップを日本向けにアレンジしたPLAY! の奥山千尋さんが教えてくれました。
「絵本作家のエリック・カールさんは、あおむしやライオンや登場人物の絵を描くために、まず色がみを自分で作って、たくさんためておいたんです。で、それらを切ったりちぎったりして絵にしていきました。カールさんにとって、色がみはお料理の材料のようなもの。だからお花やクルマの絵よりも、もやもや、ふわふわの『もよう』のほうが使いやすいんですよ。しかも、白い紙がすき間なく埋めつくされるくらいがよいのです!」
なるほど。
ということは、色がみを作ったら終わりではなくて、何かの絵本や作品に使われるということですか?!
「はい、そのとおりです。みなさんがこのワークショップで作った色がみは、私たちPLAY! が大切にお預かりします。そして、これからPLAY! に色々なかたちで関わってくれるプロのアーティストやクリエイターの人たちに、みなさんの色がみを使ってアート作品を制作してもらう予定なんですよ」
それは楽しいですね!
自分が作った色がみが、誰かの手によってすてきなアートに生まれ変わったらもっと嬉しい気持ちになるかも。よかったら、これも使ってください!
ということで、色がみの裏面に名前を記入し、PLAY!のスタンプを押してもらって奥山さんにお渡しします。
すると「御礼にどうぞ」と、4月にオープンするPLAY!の200円割引券をもらいました。
色がみ(最低1枚)を寄付すると必ずもらえるそうですよ!
ほかにも、このイベントでは、エリック・カールさんの絵本約50冊を自由に読めるコーナーや、写真家の長島有里枝さんが撮り下ろした「遊ぶための本」の写真も展示。PLAY! MUSEUMでの展覧会よりも一足先に、エリック・カールさんの世界を楽しむことができます。
また、3月13日に発売されたばかりの展覧会図録『エリック・カール 遊ぶための本』も販売しています。展覧会よりも先に、展覧会の気分を味わえちゃうイベント。吉祥寺での散歩やお買い物のついでに、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!
◯会場
PLAY! KICHIJOJI(PLAY! サテライトスポット)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2−28−5 MM吉祥寺ビル
期間:2020年3月13日(金)〜2020年4月19日(日) 12:00〜18:00
入場料無料
ホームページ:http://play2020.jp/kichijoji/