「ありそうでなかった」場所をめざして

PLAY! 内覧会のようすレポート

2020年6月10日、PLAY!はオープンしました。

3年ほど前、東京・立川に美術館と子どもが遊ぶ施設を作る、という構想が起こりました。大人から子どもまで誰もが楽しめる美術館と、子どもたちが自由な発想で遊ぶ場を作る。合言葉は「ありそうでなかった」場所、施設の名前は「PLAY!」に決まりました。

「ありそうでなかった」場所を実現するために、日本を代表する建築家、アートディレクター、作家たちが集い、議論が始まりました。それぞれが思い描く形や進むべき方向が次々に姿を現し、その都度価値観は揺さぶられ、「ありそうでなかった」は成長を続けています。

新型コロナの影響でPLAY! MUSEUMは2ヶ月遅れのオープンとなり、PLAY! PARKは予約・入替制のプログラムを実施することになりました。こうした新しい状況への対応も含め、PLAY! はこれから、来場いただくみなさんとともに、「ありそうでなかった」場所を作っていきたいと思います。

オープン前日の6月9日にはメディア向けの内覧会が行われ、このプロジェクトを引っ張る中心的なクリエイターや関係者が集まりました。内覧会のようすとともに、オープンの感想や、プロジェクトにかける思いの一端を紹介します。

PLAY! にようこそ!

PLAY! のエントランス。スタッフが内覧会に参加する記者のみなさんをお出迎えします。

非接触型体温計による検温や手指のアルコール消毒、コロナ対策をお願いします。密を避けるため、内覧会は予約制。1日に3つの時間帯に分けて行いました。

おみやげは、展覧会の図録や資料が入った「PLAY! MAGAZINE」の大きなトートバッグ。

「かおてん.」特製の「かおシール」も入っていますよ。

みなさんには、「かおシール」でおめかししてもらいます。

バケツのサインが楽しいロッカーに荷物を入れたら、

内覧会のはじまりです!まずは、PLAY! や展覧会を作った中心的なクリエイターたちが一言ずつごあいさつします。みなさんも「かおシール」でおめかししていますよ!

まずは、PLAY! プロデューサー 草刈大介からごあいさつ。
「PLAY! MUSEUMは誰でも入りやすく、誰でも楽しめる美術館。特に地元に溶け込み、地元のみんなのための場所にしていきたいです」

企画展「tupera tuperaのかおてん.」を手がけたtupera tuperaのふたり。
「PLAY! は空間が広くて、気持ちのいい場所。2年にわたり準備してきた展覧会もついにオープン。たくさんの人に楽しんでいただきたいです」

PLAY! の内装設計を手がけた手塚建築研究所。
「MUSEUMは夢の世界に入りこんでいくうず巻きの空間。 PARKは子どもがお皿に入って完成する空間。家族がいつも一緒にいられたら、と思って作りました」

PLAY! のグラフィックデザインやサイン計画、その他もろもろを手がける菊地敦己さん。
「建築もグラフィックも、みんな”完成しないもの”を目指していたように思います。きっちりした最終形ではなく、持続的にそこで何かが行われて、変化していける余地を持った空間です」

「エリック・カール 遊ぶための本」をはじめ、PLAY! MUSEUMのパートナーとして、共同企画を定期的に開催していくアメリカのエリック・カール美術館のアレクサンドラ・ケネディ館長からのビデオメッセージ。
「とてもワクワクしています。それは子どもたちが絵本を通じて、アートや学びを一生好きになるという使命を共にしているから。ぜひPLAY! MUSEUMをお楽しみください」

企画展「tupera tuperaのかおてん.」

さあ、いよいよ「tupera tuperaのかおてん.」をお披露目。展示は、大人気の絵本『かおノート』の原画からはじまります。楽しげな会場デザイン!

顔をテーマにした絵本『にちにちらんらん』『あかちゃん』『こわめっこしましょ』の原画が続きます。絵本のコンセプトに合わせた展示方法にもみなさん興味津々。

『モノモノノケ』コーナーは、隙間をのぞくと楽しいことが!

PLAY! MUSEUMの特徴でもある、うず巻型の展示室内へ。「かお10」は2メートルの大きな写真の作品です。

作品の裏側にまわって記念撮影もできます。この「板野まな」さんは玉ねぎを切って涙がポロポロ。。よく見ると、すべて台所にあるものでできていますよ。

と、思ったら、作者のtupera tuperaが登場!

大きなインスタレーション作品「かおカオス」の前で、tupera tuperaが自ら展覧会のコンセプトや作品について説明します。
「かおてん.は、tupera tuperaにとって大切なモチーフである顔をテーマにした展覧会です」

にぎやかな歌が流れる映像作品「かおつくリズム」など、楽しい作品に囲まれてみなさんも撮影に夢中。

床に描かれたドローイングもtupera tuperaの作品「ナスかおの地上絵」です。

「この展覧会を見て”自分も何か作りたい”と思ったら、身近にあるものでぜひ顔遊びをしてみてくださいね」(中川敦子さん)

「展覧会公式ブック『かおPLAY!』は顔を遊びつくすワークブック。おうちでも楽しんで!」(亀山達矢さん)

展覧会のラストを飾る大型インスタレーション作品「床田愉男」。当日はtupera tuperaが作ったお手本の顔が展示されていました!

tupera tuperaによる「かおてん.」作品ガイド(全5回)はこちら

常設展「エリック・カール 遊ぶための本」

展覧会を企画した服部彩子さんが、コンセプトや見どころを解説。
「エリック・カールさんの絵本は世界中で多くの人々に愛されています。今回は”半分おもちゃ、半分本”というカールさんの言葉をヒントに新しい切り口の展覧会です」

おもちゃのような会場デザイン。色鮮やかなグラフィックに彩られて、まるで絵本の世界に入り込んだような気分に。

エリック・カールさんが作った80冊以上の絵本から、選りすぐりの原画が来日。原画そのものの繊細な美しさにうっとり。

エリック・カールの絵本の新しい一面 展覧会ガイドはこちら

PLAY! PARKも見学

子どものための屋内広場、PLAY! PARKも見学。フロア中央の〈大きな皿〉は25メートルプール一個分がすっぽり入るほどの大きさ。中は柔らかいマットでおおわれています。

みなさん、まずその大きさに感動。大人でも童心に返って走り出したくなるような広さなんです。

あ、本当に走ってる人いた!と、思ったら、内装設計を手がけた手塚貴晴さん。

あ、手塚由比さん。

そんな少年少女のような手塚貴晴さんと手塚由比さんがPLAY! PARKのコンセプトを説明します。
「子どもと一緒にいられるといいなと思って、子どもがお皿に入ってそれを大人が眺めるような、動物園みたいな空間を作りました」

「本当はこんな風船で作った巨大な遊具”バルーン・モンスター”を置くつもり」と画像を示す手塚さん。コロナの影響でしばらくは設置を見合わせていますが、登場する日を楽しみにしていてください!

PLAY! PARKのキュレーター、小栗里奈さんもコロナを踏まえて行われる新しいプログラムやライブイベントについて説明。
「これからどうやって遊ぼうか、私自身も楽しみにしています!」

PLAY! PARKには、工作道具や材料がそろった工作室も完備。なんでも作ることができるんです。
この日はスタッフがワークショプの準備中。

美術館のお楽しみ、あれこれ

展覧会の楽しみのひとつはなんといってもおみやげ探し!PLAY! SHOPを覗いてみましょう。
エリック・カール「はらぺこあおむし」グッズはほかには類を見ない品ぞろえを誇ります。

こちらは「tupera tuperaのかおてん.」のグッズコーナー。マスキングテープ、クリアファイル、クッキー缶、すべてに愉快な顔があしらわれ、どれにしようか迷っちゃいます。(記者のみなさんの滞在時間も、ここが一番長かったような・・お買い上げありがとうございます!)

PLAY! CAFEの料理やデザートも充実。「はらぺこあおむし」のサンドイッチに、「かおカレー」などアート作品のようなスペシャルメニューはカフェのシェフが腕によりをかけて作ります。

PLAY! のコロナ対策

PLAY! ではコロナ対策もしっかり。コロナ対策についてお知らせするパネルのイラストレーションは、tupera tuperaが描いてくれましたよ。

館内のいろいろなところに置かれたアルコール消毒液。あれっ、顔?!

非接触型体温計にもキスマーク。これなら、検温もなんだかほっこり。それにしても誰がこんな楽しいいたずらを・・・

と、思ったら、tupera tuperaの亀山達矢さん!内覧会の空き時間を見つけて、チョキチョキ。ずーっと手を動かして作り続けているtupera tuperaのふたりでした。

さあ、次はみなさんの番です。

PLAY! の「積み木ロゴ」をデザインした菊地敦己さん。「ここは広く抜けてて、気持ちがいい。館内には圧迫感のある壁がなくて、商業施設では考えられない“空き地“みたいなんですよね」

スタッフ一同、PLAY! でお待ちしています。

TOPICS

メンバーからのメッセージ
「あの空間にどんな文字があったら楽しいか」
「tupera tuperaのかおてん.」ロゴマーク
「tupera tuperaのかおてん. 」をひとあし先に紹介します!
「PLAY! MUSEUMは、そこで起きた"できごと"が積み重なっていくような場所」
常設展「エリック・カール 遊ぶための本」