大鉢と大皿 撮影:田附勝 掻き落とし 撮影:田附勝 アトリエ 撮影:田附勝 アトリエの鹿児島睦 撮影:田附勝
“役に立たないもの、美しいと思わないものを、家に置いてはならない。”
100年以上前、イギリスの芸術家・思想家、ウィリアム・モリスはこのように言いました。その思想はイギリスからじわじわと世界中に広がり、人々が日々の暮らしに目を向ける、ひとつのきっかけとなりました。
時を超え、九州は福岡で、陶芸家・アーティストの鹿児島睦(かごしままこと、1967年―)も、人々の暮らしをよりよいものにしようと日々励んでいます。
“今日よりも、もっといいものを。”
オランダのグラフィックデザイナー・絵本作家、ディック・ブルーナが話していたように、鹿児島睦もまた、自分の日々を大切にしながら、ひとびとの暮らしをしあわせなものにしようと思いを巡らせています。
この展覧会は、陶芸作品を中心に、テキスタイル、版画など多彩な仕事で注目を集める鹿児島睦、初の大規模な展覧会です。会場は、「あさごはん」「ひるごはん」「ばんごはん」のテーブルに、動物や植物を豊かな色で愛らしく描いたさまざまな器が並びます。そのほか、ファッション、インテリア、フードなど、さまざまな領域でのコラボレーションを通じて生まれたプロダクツを「さんぽ」「おやすみなさい」など、日々の暮らしのシチュエーションで紹介していきます。
鹿児島睦が日々想う、わたしたちの「まいにち」を感じる、しあわせな時間をお楽しみください。
「鹿児島睦 まいにち」展
everyday : makoto kagoshima
本展は以下の会場で開催後、国内数カ所を巡回予定
2023年6月30日(金)―8月27日(日)予定 市立伊丹ミュージアム(兵庫)
2023年10月7日(土)―2024年1月7日(日)予定 PLAY! MUSEUM(東京・立川)
企画制作:西日本新聞イベントサービス、ブルーシープ
鹿児島睦(かごしま・まこと)
陶芸家・アーティスト。1967年福岡県生まれ。美術大学卒業後、インテリア会社に勤務しディスプレイやマネージメントを担当。2002年より福岡市内にある自身のアトリエにて陶器やファブリック、版画などを中心に制作。日本国内のみならず、L.A.、台北、ロンドンなどで個展を開催、近年では世界中にファンが広がっている。作品制作の他、国内外のブランドへ図案の提供も行っており、陶器にとどまらずファブリックやペーパーなど様々なプロダクトを発表。また、国際的なアートプロジェクトへの参加や、空間への壁画制作など活動の幅は多岐に渡る。