PLAY! MUSEUMで開催している「誕生65周年記念 ミッフィー展」では、副題である「ちいさな ぬくもり」と同じく、PLAY! MUSEUMオリジナルグッズも「ぬくもり」と「白」をテーマとしたラインナップが展開されています。
その中でも、特に新しい試みとなったのが、Atelier Inadomeコラボレーショングッズです。コスチュームクリエイターのイナドメハルヨさんと一緒に、こだわりの生地をオリジナルで作り、全12アイテムを制作しました。
ぬくもりのあるミッフィーのデザイン
デザイン監修はコズフィッシュの祖父江慎さんと脇田あすかさん。生地の柄や色、商品に付く織りネームに至るまで全てをデザインしていただきました。
ー脇田さん 「ちいさなぬくもり」という言葉を軸に、またそれぞれの生地・加工の特性を活かせるよう、丁寧にシミュレーションを重ねてミッフィーの柄の大きさや配置を考えています。
山形県の伝統的なジャガード織り
山形県米沢の織り工房・青文テキスタイルさんにご協力いただき、異なった素材、方法で3種類の生地を制作しました。青文テキスタイルさんは、創業143年のジャガードとニット両方を製造できるめずらしい織り工場です。
ーイナドメさん 青文さんとは以前から何かステキなお取り組みを、とお話しておりました。そんな折、今回のミッフィー展の展示製作のお話からグッズ製作に携わることとなり、これは是非ご一緒しなきゃ!とご相談のご連絡をしてスタートしました。
たくさんの織り・編みの素材サンプルを見ながらイメージを膨らませ、また、グッズにする際の使用感なども考えながら…。ほんの少しの設定の差で手触りや風合いが大きく変わってくるものなので、素材の種類・糸の太さ・編みの設定など慎重に選びました。
では、3種類の生地を詳しく紹介していきましょう。
①透かしジャガード生地の「あなあきうさこちゃん」
リネンやコットン、ポリエステルやレーヨンなど多彩な繊維を使用して独特の質感と透け感が特徴です。ミッフィーのシルエットの周りはカットされた糸に囲まれており、透け感とふわふわさが共存した特別な仕上がりになりました。
ーイナドメさん 同じようなつくりの生地サンプルを見たときに、この透けた表現でミッフィーが出来たら!と、まず最初に取り組みたくなった素材です。上品でありながら可愛さもある、そんな仕上がりを目指して作りました。
普段使いのファッションアイテムとして使えるように、形違いのバッグを2種類制作しました。
②ふくれジャガード生地の「ちびふわうさこちゃん」
ミッフィーのシルエット部分がぷっくりとふくれるように織られているのが特徴的な生地です。ふっくらふわふわにするために、横糸は再生繊維のレーヨンと綿を使用しています。 レーヨンはフランス語で「光」という意味で、その光沢はまるで絹のような仕上がりです。
ーイナドメさん これはもう、ちっちゃいミッフィーがたくさん並んでいたらぜったいかわいい!と。色味は大人っぽく、いろいろなアイテムに可愛く変身してくれる、そんな仕上がりになるよう作りました。
ちびふわうさこちゃんの クッションカバー ちびふわうさこちゃんの 長財布
しっかりとした厚みがあり、高級感があるのでクッションカバーや財布などの長く使っていきたいアイテムに使用しました。
③ニットベルベット生地の「ふわふわうさこちゃん」
コットン100%で、3種の中でも1番「ぬくもり」のある生地です。 毛足を均一にカット加工する事により、 まるでベルベットの様な触り心地が特徴です。優しい色味でありながらも、大胆に配置された大きなミッフィーのシルエットが珍しいデザインになりました。
上の画像は、丸編み機で生地を編んでいるところ。同時に中から光を照らして、傷のチェックを行っています。
ーイナドメさん こちらは糸を編み、さらに表面をカットする工程で作られています。手触りがベルベットの様です。パッと見ではわからないけれど、実は大きなミッフィーの柄が隠れているという使用感、最高です!
そんなふわふわな手触りを最大限に生かせるように、ストールを制作しました。
「誕生65周年記念 ミッフィー展」が開催している9月12日(日)までのあいだ、PLAY! MUSEUM会場にて受注生産で販売しています。9月5日(日)まではPLAY! サテライトのPLAY! KICHIJOJIでも注文を受け付けています。
PLAY! MUSEUM限定の特別なアイテムをぜひチェックしてみてください。その他のアイテム、詳しい情報はこちらから!
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