Netflix新作アニメーション『ONI ~ 神々山のおなり』と「トンコハウス」について

2023年1月21日(土)- 4月2日(日)

PLAY! MUSEUMで開催中の企画展示 トンコハウス・堤大介の「ONI展」。Netflixオリジナル長編アニメーション『ONI ~ 神々山のおなり』と、作品を手がけたアメリカのアニメーションスタジオ「トンコハウス」について紹介します。

アニメーション『ONI ~ 神々山のおなり』

舞台は、日本の民話を思わせる神々や妖怪たちが暮らす世界。その地で自由奔放に生きるおてんば娘のおなりは、伝説の英雄に憧れ稽古に励むが、父親のなりどんは不思議と何も教えてくれない。古来から山の神々が恐れる「ONI」の脅威が迫る中、おなりは自身の真実と向き合うことになる。
世代や国境を超えて楽しめるストーリー、かわいらしいキャラクターとユーモア、そして巧みな光と色彩表現で構成された美しく鮮やかなアニメーションが、心揺れるおなりの成長を通じて、見えないものを恐れる心の闇とそこに差し込む真実の光、さらには親子の絆や友情という普遍的なテーマを描き出した。

日本時間の2023年2月26日午後、アメリカ・ロサンゼルスで「第50回アニー賞」の発表と授賞式が行われ、『ONI ~ 神々山のおなり』が作品賞(リミテッドシリーズ テレビ/メディア部門)、プロダクションデザイン賞(テレビ/メディア部門)をダブル受賞しました!

Netflixシリーズ『ONI ~ 神々山のおなり』全4話(計154分)

『ONI ~ 神々山のおなり』場面写真©2022 Netflix


Netflixにて2022年10月21日(金)全世界配信開始
原案・監督:堤大介
脚本:岡田麿里
エグゼクティブ・プロデューサー:ロバート・コンドウ、ケーン・リー、堤大介
プロデュース:サラ・K・サンプソン
制作:トンコハウス ©2022 Netflix
日本語版声優:白石涼子、新井里美、クレイグ・ロビンソン、沢城みゆき、井上和彦、沢田敏子、上田麗奈、間宮康弘、マリナ・アイコルツ、釘宮理恵、中務貴幸、戸松遥、久野美咲、植竹香菜

トンコハウス

ピクサーでアートディレクターを務めていた堤大介とロバート・コンドウが、2014年に短編映画『ダム・キーパー』を共同監督したことをきっかけに、2014年7月にサンフランシスコ州バークレーに共同設立。『ダム・キーパー』は2015年に第87回アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートされたほか、世界各地で25の賞を受賞、75の映画祭で上映された。2016年制作の短編映画『ムーム』は世界8ヵ国の映画祭で24の賞を受賞。2017年、日本のHuluで配信されたエリック・オー監督の『ピッグ – 丘の上のダム・キーパー』は、配信後にNHKでも放送された人気作品。2019年からは石川県金沢市にもスタジオを構え、日米の2拠点で作品を制作している。独自性と革新性、ハリウッドレベルの技術力や芸術性から、CGやアニメーション関係者、アート、音楽、映画、広告、マスコミ、教育など、クリエイティブに関わらず他分野の専門家にもファンが多い。

2016年に東京銀座のクリエイションギャラリーG8で、2017年に宮城県石巻の石ノ森萬画館で、トンコハウスにとって初となる展覧会、「トンコハウス展『ダム・キーパー』の旅」を開催。アメリカのスタジオの空気感や、『ダム・キーパー』制作の舞台裏などが感じられる展覧会となった。
2019年には、韓国ソウルで「Tonko Houseアニメーション展」を開催。スケッチ・原画・キャラクター・映像など約140点の展示に加えキッズワークショップなど体験型コンテンツも実施し、子どもから大人まで多くの来場者に楽しまれた。
さらに同年、新宿のEJアニメシアターにて「トンコハウス映画祭」を開催。世界中から集めたアニメーション作品の上映や、ゲストを招いたアニメーション講座を開き、多くのファンに支持されている。