企画展示 トンコハウス・堤大介の「ONI展」

2023年1月21日(土)- 4月2日(日)

PLAY! MUSEUMが提案する新しいアニメーションの展覧会、開催決定

ピクサー出身の堤大介とロバート・コンドウ率いるアメリカのアニメーションスタジオ「トンコハウス」。アカデミー賞短編アニメーション賞にもノミネートされたデビュー作『ダム・キーパー』(2015)で脚光を浴び、活動を本格化させました。

2022年秋、堤大介が監督を努める初の長編アニメーション『ONI ~ 神々山のおなり』がNetflixオリジナル作品として公開されました。古くから日本で描かれてきた「鬼」を題材に、森に暮らすユーモラスな妖怪や神々たちが、誰の心にも潜む闇と向き合いながら成長する、全4話(計154分)の3DCGアニメーション作品です。

この展覧会では、アニメーション作品の『ONI ~ 神々山のおなり』を空間演出で味わう新しいエンタテインメント体験を目指しています。トンコハウスが得意とする光と闇の映像の美しさ、時を超える骨太の物語を、映像と言葉、音や光、古美術作品を融合させたスペクタクルな展示空間で表す予定です。そのほか、トンコハウスの技術や哲学を盛り込んだ、最新3DCGアニメーションの制作過程を紹介します。

アニメーションの紹介

『ONI ~ 神々山のおなり』

舞台は、日本の民話を思わせる神々や妖怪たちが暮らす世界。その地で自由奔放に生きるおてんば娘のおなりは、伝説の英雄に憧れ稽古に励むが、父親のなりどんは不思議と何も教えてくれない。古来から山の神々が恐れる「ONI」の脅威が迫る中、おなりは自身の真実と向き合うことになる。
世代や国境を超えて楽しめるストーリー、かわいらしいキャラクターとユーモア、そして巧みな光と色彩表現で構成された美しく鮮やかなアニメーションが、心揺れるおなりの成長を通じて、見えないものを恐れる心の闇とそこに差し込む真実の光、さらには親子の絆や友情という普遍的なテーマを描き出した。

Netflixシリーズ『ONI ~ 神々山のおなり』全4話(計154分)


Netflixにて2022年10月21日(金)全世界配信開始
原案・監督:堤大介
脚本:岡田麿里
エグゼクティブ・プロデューサー:ロバート・コンドウ、ケーン・リー、堤大介
プロデュース:サラ・K・サンプソン
制作:トンコハウス © 2022 Netflix
日本語版声優:白石涼子、新井里美、クレイグ・ロビンソン、沢城みゆき、井上和彦、沢田敏子、上田麗奈、間宮康弘、マリナ・アイコルツ、釘宮理恵、中務貴幸、戸松遥、久野美咲、植竹香菜

トンコハウス

ピクサーでアートディレクターを務めていた堤大介とロバート・コンドウが、2013年に短編映画『ダム・キーパー』を共同監督したことをきっかけに、2014年7月にサンフランシスコ州バークレーに共同設立。『ダム・キーパー』は2015年に第87回アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートされたほか、世界各地で25の賞を受賞、75の映画祭で上映された。2016年制作の短編映画『ムーム』は世界8ヵ国の映画祭で24の賞を受賞。2017年、日本のHuluで配信されたエリック・オー監督の『ピッグ – 丘の上のダム・キーパー』は、配信後にNHKでも放送された人気作品。2019年からは石川県金沢市にもスタジオを構え、日米の2拠点で作品を制作している。独自性と革新性、ハリウッドレベルの技術力や芸術性から、CGやアニメーション関係者、アート、音楽、映画、広告、マスコミ、教育など、クリエイティブに関わらず他分野の専門家にもファンが多い。

2016年に東京銀座のクリエイションギャラリーG8で、2017年に宮城県石巻の石ノ森萬画館で、トンコハウスにとって初となる展覧会、「トンコハウス展『ダム・キーパー』の旅」を開催。アメリカのスタジオの空気感や、『ダム・キーパー』制作の舞台裏などが感じられる展覧会となった。
2019年には、韓国ソウルで「Tonko Houseアニメーション展」を開催。スケッチ・原画・キャラクター・映像など約140点の展示に加えキッズワークショップなど体験型コンテンツも実施し、子どもから大人まで多くの来場者に楽しまれた。
さらに同年、新宿のEJアニメシアターにて「トンコハウス映画祭」を開催。世界中から集めたアニメーション作品の上映や、ゲストを招いたアニメーション講座を開き、多くのファンに支持されている。

プロフィール

堤大介(Daisuke “Dice” Tsutsumi)

東京都出身。スクール・オブ・ビジュアル・アーツ卒業。ルーカス・ラーニング、ブルー・スカイ・スタジオなどで 『アイスエイジ』や『ロボッツ』などのコンセプトアートを担当。2007年ピクサーに招聘されアートディレクターとして 『トイ・ストーリー3』や『モンスターズ・ユニバーシティ』などを手がける。2014年7月ピクサーを去りトンコハウスを設立。初監督作品『ダム・キーパー』は2015年米アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネート。2021年には日本人として初めて米アニー賞のジューン・フォレイ賞を受賞。一冊のスケッチブックに71人の著名なアーティストが一枚ずつ絵を描き、手渡しで世界中を巡るというプロジェクト『スケッチトラベル』の発案者でもある。

岡田麿里(Mari Okada)

脚本家。埼玉県出身。1998年『DTエイトロン』で脚本を手掛けて以降、主にアニメ脚本家として活動。2011年には原作・脚本を担当した『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』が大ヒット。その後、小説や実写作品、漫画原作、 作詞など、活動の範囲を広げ続け、2018年『さよならの朝に約束の花をかざろう』でアニメ監督としてデビュー。現在、監督2作目となる映画『アリスとテレスのまぼろし工場』を制作中。