「エルマーのぼうけん」展では表紙や挿絵の原画が日本で初公開されます。ルース・クリスマン・ガネットが描いた柔らかな絵を、写真家の清水奈緒が実際に絵を見ているように撮り下ろしました。会場で味わう楽しみや発見を、ひと足お先にウェブ上で紹介する写真展です。
~物語のあらすじ~
どうぶつ島を脱出したエルマーとりゅうの子は、家へ帰る途中で嵐にあい、カナリア島におりたちます。島にはカナリヤたちが住んでいて、王さまは「しりたがり病」という病気にかかっていました。エルマーは見事に王さまの病気をなおし、たくさんの宝物を手に入れます。
くたくたですやすや
どうぶつ島からエルマーを乗せて空を飛び続けたりゅうの子はくたくたになってしまいました。丸まってすやすや眠る姿と穏やかな表情は、子どもの愛らしさをたたえています。
なにが見えるの?
りゅうの子は、ときどきお腹の下に頭をくぐらせ、足の間から景色を見ます。どうしてこんなヘンテコなポーズをするかは、物語を読んでのお楽しみ。
少し大きくてふわふわなだけ
カナリヤ島の王さまは、あんまり目立ちません。他のカナリヤとの違いは、少し大きくて、羽がふわふわなだけ。もし王冠がなかったら、ほかのカナリヤと間違えてしまうかも?
人には言えないひみつ
冒険が終わり、エルマーとりゅうの子はそれぞれ家族のもとへ帰ります。せっかくの大冒険ですが、人には絶対いってはいけません。エルマーとボリスとねこ。仲良しだけのひみつのお話なのです。
『エルマーとりゅう』原画 1950年 © Dragon Trilogy Irrevocable Trust / Kerlan Collection of Children’s Literature, University of Minnesota Libraries, USA. (撮影:清水奈緒)