「エルマーのぼうけん」展では表紙や挿絵の原画が日本で初公開されます。ルース・クリスマン・ガネットが描いた柔らかな絵を、写真家の清水奈緒が実際に絵を見ているように撮り下ろしました。会場で味わう楽しみや発見を、ひと足お先にウェブ上で紹介する写真展です。
エルマーになった心持ちで、暗がりの動物の気配や、嵐の雨風を感じ、りゅうの背中にのって大空をはばたく気分を味わい、未知の島々を冒険する旅を原画でたどる展覧会。でも時々、立ち止まってじっと絵を見ると、ジャングルの不思議な植物、16匹のりゅうの家族の色とりどりの模様、大人たちのファッションなど、お話に夢中だと気づかない発見があります。
ここはジャングルの中
イノシシに見つからないように隠れるエルマー。まわりの植物をよく見れば、硬そうなシダや斑点のある葉、鱗に覆われたような木の根といった、熱帯雨林を感じさせる植物が描かれています。
おそろしい姿
りゅうの子が捕らえられていた場所に生える、蛇のような巨大な植物。
へんてこなキャベツ
りゅうの子が大好きな食べ物がスカンクキャベツ。独特な匂いのするキャベツで、北アメリカなどに分布します。
やさしいサボテン
トゲのないサボテンを守るようにムカデが寄り添います。
© Dragon Trilogy Irrevocable Trust / Kerlan Collection of Children’s Literature, University of Minnesota Libraries, USA. (撮影:清水奈緒)