「エルマーのぼうけん」展では表紙や挿絵の原画が日本で初公開されます。ルース・クリスマン・ガネットが描いた柔らかな絵を、写真家の清水奈緒が実際に絵を見ているように撮り下ろしました。会場で味わう楽しみや発見を、ひと足お先にウェブ上で紹介する写真展です。
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エルマーになった心持ちで、暗がりの動物の気配や、嵐の雨風を感じ、りゅうの背中にのって大空をはばたく気分を味わい、未知の島々を冒険する旅を原画でたどる展覧会。でも時々、立ち止まってじっと絵を見ると、16匹のりゅうの家族の色とりどりの模様、ジャングルの不思議な植物、大人たちのファッションなど、お話に夢中だと気づかない発見があります。
おはなしが大好き
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大きな山の上にある「そらいろこうげん」に暮らすりゅうの家族。冬はほらあなの中で、おとうさんがするこわい騎士のおはなしにみんな夢中。
黄と青、金と赤
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お父さんは青、おかあさんは黄。14匹のこどもたちは緑も加わって、ストライプ、水玉など、目の覚める模様が個性豊か。
どうしよう
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りゅうの子ボリスは、人間たちがりゅうの家族を捕らえて動物園に売る計画を話すのを聞いてしまいました。
待ってたよ
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ボリスの導きで、人間に捕えられたりゅうの家族を助けにエルマーがやってきた。
しましまとしましま
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色違いの名コンビ。
『エルマーと16ぴきのりゅう』原画 1951年 © Dragon Trilogy Irrevocable Trust / Kerlan Collection of Children’s Literature, University of Minnesota Libraries, USA. (撮影:清水奈緒)