「ONI展」ミニインタビュー トンコハウスを知る人に聞く①

企画展示 トンコハウス・堤大介の「ONI展」

PLAY! MUSEUMで開催中のトンコハウス・堤大介の「ONI展」(2023年1月21日(土)- 4月2日(日))。「第50回アニー賞」では、Netflixシリーズ『ONI ~ 神々山のおなり』が作品賞(リミテッドシリーズ テレビ/メディア部門)、プロダクションデザイン賞(テレビ/メディア部門)をダブル受賞し、改めて注目が集まっています。

今回の展示に関わったみなさんや、堤大介監督と親交があるみなさんに、展覧会の感想を聞きました。
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岡田麿里さん(脚本家)

Netflixシリーズ『ONI ~ 神々山のおなり』の脚本を担当。

ー「ONI展」の感想を教えてください。
アニメーション制作は一人ひとりの力があってこその共同作業なんですが、PLAY! MUSEUMの皆さんとも共同作業ができたと思っていて。多くの人と一緒にひとつの作品をつくっていける喜びを感じました。
展示はもちろんのこと、カフェメニューにグッズまで色々と・・たくさんの人の才能や努力を感じられて、ますます『ONI』の世界が広がったように思います。

「ONI展」会場写真(撮影:田附勝)

沢城みゆきさん(声優)

Netflixシリーズ『ONI ~ 神々山のおなり』のおなり母役。

ー「ONI展」の感想を教えてください。
「あの」サンドイッチ食べちゃったー!
…ひとくち恐る恐る齧って…もうひとくち齧ってから「いけるね」とコメントしたおなりの気持ちがものすごく分かる美味しさでした(笑)
なりどんのカフェラテは、つぶらな瞳で見つめられると飲む前に和んでしまう可愛さ。
おっと!食べ物の話ばかりになってしまいましたが、制作過程のわかる展示も必見!です。
…そうだ、そもそも鬼ってそう言う存在だったんだよなぁ。

「ONI展」期間中の展覧会メニュー PBJサンドイッチ

新井里美さん(声優)

Netflixシリーズ『ONI ~ 神々山のおなり』のかっぱ役。

ー「ONI展」の感想を教えてください。
MUSEUMという場所で、展示を観に来たお客さんたちと同じ映像を観たり、小さなお子さんがじーっと一生懸命に鑑賞している姿を見ることができてとても嬉しかったです。自宅だとそういうことは経験できないですが、みんなで一緒に『ONI』を共有できてよかったです。

新井里美さん(声優)と堤大介監督(撮影:高見知香)

松本紀子さん(「dwarf」プロデューサー)

Netflixシリーズ『ONI ~ 神々山のおなり』パイロット版のコマ撮りアニメーション制作に携わる。

ー「ONI展」の感想、また展示の中で特に好きな部分を教えてください。
『ONI』という作品の背景がとても丁寧に紹介されていて、裏の裏まで展示されていたような気がしました。この展示で作品が因数分解され、光や壮大な世界観が空間に広がっているのは圧巻でした。
その中でも制作プロセスのところは、「そこまで教える?」みたいな感じで。作品に惹かれてきた人も、映像のプロが見ても、誰にも楽しくて、技術的なことだけではなく物語のすべての背景が見えるというのがすごく堤さんらしいなと思いました。

松本紀子さん(「dwarf」プロデューサー)と堤大介監督(撮影:高見知香)

見里朝希さん(アニメーション監督)

TVアニメ『PUI PUI モルカー』を監督。

ー『ONI』と「ONI展」の感想を教えてください。
脚本が素晴らしかったのはもちろん、それを演出するための光や色の使い方が流石トンコハウスだと思いました。あと、CGの中にコマ撮りアニメーションらしい要素が活きていたのが印象的ですね。
キャラクターの質感だけでなく、フレーム数だったり、風景を遠目から見た時のジオラマ感にもコマ撮りの意識を感じました。
映像制作者だけでなく、全てのクリエイターにとってすごく有益な展示だと思います。メイキングも大変見応えがあって、僕も感銘を受けました。

左から堤大介監督、見里朝希さん(アニメーション監督)、篠原健太さん(コマ撮りアニメーター)(撮影:高見知香)

樋笠彰子さん(デザイナー)

「ONI展」公式アートブックのブックデザインを担当。

ー「ONI展」の感想、また好きなキャラクターやおすすめのグッズがあれば教えてください。
何度見ても、感動して泣きそうになりました。作品の中に気持ちを持っていかれるような没入感があって、とても引き込まれる展覧会でした。私は登場キャラクターの中でなりどんとかっぱが好きなので、かっぱのぬいぐるみは即決で買ってしまいました。

ONI ぬいぐるみ

TOPICS

2023年3月11日(土)18:30-21:30/大画面でアニメーション全話をいっき見しよう!
「新しい視点で作品世界を味わえる展覧会」
「職人の仕事に触れて、ものづくりの楽しさを感じてもらえたら」