オリジナルグッズ 「KUTANI SEAL × junaida / IMAGINARIUM カップ」制作裏話

企画展示 junaida展「IMAGINARIUM」

PLAY! MUSEUMで開催中のjunaida展「IMAGINARIUM」(2022年10月8日(土)―2023年1月15日(日))には、junaidaの世界観を詰めこんだオリジナルのミュージアムグッズが勢揃いしています。

その中でも、真摯な物づくりを続けるブランドとのコラボレーションアイテムは一層の魅力を放っています。
今回は、伝統工芸・九谷焼をもっと身近に楽しんでほしいと誕生したテーブルウェアブランド・KUTANI SEAL(クタニシール)とコラボレーションしたカップを紹介します。KUTANI SEALの上出さんに、junaidaさんの作品の印象や制作の裏話を聞きました。

ーjunaidaさんの作品の印象は?

細密で美しい描写はいつまでも眺めていられ、赤と黒がとても印象的で艶を感じました。登場する子ども達はなんとなく日本人の子どもを思い浮かべ、私たちにとっては少し身近な世界にも感じられました。

ーKUTANI SEALのコンセプトを教えてください。

加賀百万石の高級食器「九谷焼」をもっと皆さんの身近にしたいという思いから生まれたテーブルウェアブランドです。
転写シールを貼って焼き付けたかわいらしくておめでたい絵柄と遊び心が、普段の生活を少しだけ賑やかに、そして楽しくします。

ー九谷焼ならではの特徴は?

石川県を代表する伝統工芸、「九谷の五彩」と呼ばれる「青・黄・紺・紫・赤」の和絵の具を用いた「色絵」という絵付技法を施した磁器のことを一般的に九谷焼と呼んでいます。窯ごとに絵付の画風が全く異なるのも九谷焼の特徴です。

KUTANI SEAL × junaida / IMAGINARIUM カップ(3種)各3,520円(税込)

ーカップのためにjunaidaさんが描き下ろしたオリジナルの絵柄を使用していますが、こだわりポイントはありますか?

九谷焼の絵付は、基本的に黒の輪郭線があり、その上に五彩と呼ばれるガラス質の和絵具等が乗ることによって絵柄が彩り作られています。

輪郭線がない junaidaさんのデザインは、洋絵の具と呼ばれるペタッとした質感の「黒」と「赤」、そして和絵具の「黄」、の3色のみを面で見せるものでしたので、「黄」の和絵具特有のプクッとした質感を活かしつつも絵柄のディテールがしっかりと表現できるよう相談しながら制作しました。

ーおすすめの使い方は?

手に馴染むちょうどいいサイズ感ですので、蕎麦猪口としてはもちろん、お茶やコーヒー、そしてスイーツを入れる小鉢などにもお使いいただけます。おすすめはヨーグルト。朝食にフルーツを加えていただけば一日の良いスタートがきれそうです!

ーjunaidaさんとのグッズ作りで印象的だったことがあれば教えてください。

制作の都合上デザインを何度か修正いただく場面もあったのですが、九谷焼らしさを出すことにこだわって進めていただき、その甲斐もあって九谷焼の真っ白な器地にデザインの可愛らしさと和絵具の質感がとてもよく映えるお品物になりました。

KUTANI SEAL × junaida / IMAGINARIUM カップはPLAY! MUSEUM併設のミュージアムショップ・PLAY! SHOPで購入できます。展覧会グッズページこちら

加賀百万石を代表する高級食器、九谷焼を「もっと皆さんの身近に」という思いから生まれた九谷焼の転写ブランド。九谷の和絵具を印刷した転写シールを器に貼って焼き付け製作している。かわいらしくておめでたい絵柄が特徴のKUTANI SEAL(クタニシール)は、360年の九谷焼の伝統と遊び心で、普段の生活を少しだけ賑やかに、そして楽しくしている。
http://kutaniseal.com

TOPICS

「今僕ができる最上のものができた。」
2022年10月8日(土)―2023年1月15日(日)
「絵をじっと見て、その絵の中のものになりきってみる。」
2022年10月8日(土)―2023年1月15日(日)
光も闇も引き連れて 絵筆に灯る 想像と空想
企画展示 junaida展「IMAGINARIUM」
「普段のPLAY! MUSEUMとは違う空間体験を楽しんでもらえたら」